遺伝子の突然変異に起因する症例と未来の芸術教育

仮説と戯曲

「自閉症」「アスペルガー症候群」「ADHD」「LD」*1の子どもらとの関わりを通して、これまで家族・教師・医師・治療教育者等が肌で感じてきたことが、近年脳科学の観点から証されようとしている。
遺伝子の突然変異による進化は人類史に四度の波をもたらした。

(戯曲『母の愛、子の敬い』より)

経緯

中国で「自閉症」「アスペルガー症候群」「ADHD」「LD」の子どもが急増し、川手は教師・家族・医療関係者からの相談に答えるべく、またそれらの「特別な保護を必要とする子どもたち」に芸術教育・治療教育を施すことのできる人材養成のため、繁く招聘されることとなった。
数多くの子どもら父母たちと出会って感ずるのは、

主旨

期待される成果

研究の成果は、

遺伝子の突然変異が「自閉症」等の発症につながる、という研究はあっても、それらは脳障害としての側面を捉えており、彼らの持つ稀有な能力を説明するには至っていない。
父母たちは子どもの将来に不安を抱えており、「障害を矯正する」「社会に適応させる」という一般の考え方に沿わざるを得ない現状がある。
一方自閉症児たちの特殊能力は「サヴァン」として、極く一部の子どもが見世物的に抽出されるのみで、どの子の裡にも存在する「隠された叡智」には目が向けられない。
周囲の理解と援助による彼らの能力覚醒は、両親は勿論のこと、彼ら自身に生きることの大きな勇気を与えるだろう。
社会的な評価を受けず、個々の家族のみが体験・予感してきた「能力覚醒」の事実と可能性が科学によって明らかになるなら、それは万人に理解され、受け入れられる客観性を持つだろう。
隣国中国での調査では、「自閉症」「アスペルガー症候群」「ADHD」「LD」の人口が同国で二千万人を越える模様である。
中国では昨今、伝統芸術を見直す社会的風潮があり、芸術的な治療教育の人材が育ちつつある。そこに医学・科学的な保証ができれば、望ましい追い風となり、次に四症例の爆発的な誕生が予想されるインド・アフリカ・南アメリカの治療教育にとっても、貴重な道標となるだろう。
その意味で、本プロジェクトの人類に貢献する意義は大きいと思われる。

*1 当該四症例の内、「自閉症」と「アスペルガー症候群」をまとめて「広汎性発達障害」、近年は「自閉症スペクトラム」と呼び、或いは四症例全てを「広汎性発達障害」で括るなどされてきた。便宜上決められたこれらの呼称は、却って現場での混乱の原因となっている。呼称はそれが指し示す症例を持つ子どもらの親たちに理解されなければ意味がない。本文書中では、四症例を併記するにとどめた。

*2 「プソイドADHD/疑似ADHD」は多分川手とその後継者たちのみが使っている術語。その「多動」その「暴力性」から「ADHD」と見做されるが、「ADHD」のように極度の「集中」に平衡する「多動」ではなく、周囲の理不尽さ・不条理に対する「正義」の表現である。

活動予定

当財団の芸術活動と子どもらの姿を、脳科学者が観察、川手とディスカッションを重ねる
→その内容が戯曲/舞台作品、映像、論文に反映され、更には今後の芸術治療教育と研究に生かされる

賛同者

壱岐紀仁 映画監督(モントリオール国際映画祭グランプリ・ノミネート)/ 写真家(2011 大邱アートフェア招待作家)

具体的な活動

活動が進むごとにプレスリリース等で公にご案内

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